KINK JAPAN TOUR

DVD撮影、そしてショッププロモーションの為、来日したKINKチーム。大ベテランライダーのクリス・ドイルを筆頭に、ショーン・セクストンやトニー・ハムリン、ダリル・トッコなど個性的なライダーが集まる。彼らのツアーの様子を写真に収め、クリスとチームマネージャーのジェイにショートインタビューを行った。

 

クリス・ドイル
2011年の世界ナンバー1ダートジャンパー。トレイルはもちろん、ストリートでもダイナミックなライディングを魅せる。人気、実力ともにトップクラスのライダー。

・普段、どんな生活をしているの? 平均的な一日のスケジュールを教えてもらえる?
最近は寒いから…だいたい朝8時か9時くらいに起きて、体力作りのためジムに行くよ。そこでトレーニングをしてから朝食を摂るんだ。ガツンと食べて、それからスケートパークでライディングして、夕方5時くらいに家に帰るんだ。ちょうどその頃妻が仕事を終えて家に帰ってくるから、2人で夕食を作って食べる。そんな感じだね。

・夏はどう?
夏はツアーが多くて家を空けていることが多いね。たまにしか帰れなくなるから、家にいるときは出来るだけ妻と一緒に過ごすようにしている。

・クリスと言えばダートライダーのイメージが強いけど、トレイルで乗る事が多いの?
いや、冬はインドアのスケートパークだね。家の近くにレイズというとても良いパークがあるからそこでよく乗っているよ。暖かい時期はトレイルに行く事が多いね。

・ローカルトレイルはどんな所?
ヘーゼルウッドトレイルというところなんだけど、とても大きいよ。ダウンヒルになっていて、3つのラインにそれぞれ15から20くらいのジャンプがある。一番大きいジャンプは10メートルくらいの距離があるんだ。

・夏はツアーが多いと言っていたけど、年にどのくらいツアーに出ているの?
平均すると1年のうち4ヶ月くらいはツアーに出ているかな。

・ドイルは長い間DKのライダーとして活躍していたけど、そこからKINKに移籍した話を聞かせてもらえないかな?
DKには16歳から9年間在籍していた。DKにはスティーブ・バレンデックとコーリー・ムスという二人の親友がいたんだけど、その2人がDKから独立してDUOというブランドを始めたんだ。そこに僕も誘われて、プロダクトに関わるようになったんだ。だけど、DKの社長のビルは2人が辞めたことを良く思っていなくてね。彼らと一緒に活動していた僕はクビになってしまった。長い間在籍していたチームだったからとても悲しくて落ち込んだよ。
僕がDKを辞めてから数日後、KINKの社長のザックからチームに入らないかって誘いの電話があったんだ。
迷っていたら、ザックは「今から行くから直接話そう」と言って僕の家まで来てくれた。ニューヨークからピッツバーグまで6時間もドライブしてね。ザックはKINKを昔のように人気ブランドとして再生したいという想いを持っていた。僕は新しいチームでやっていけるのか正直不安だったけど、また1からキャリアを積み上げていくつもりでKINKに入ったんだ。その判断は正しかった。ザックはスティーブ達とも良い関係で、チームもみんな仲が良いし今はとても幸せだよ。

 

ジェイ・ロウ
KINKがあるニューヨークで生まれ育つ。KINK入社後、倉庫担当からインターナショナルスタッフを経て現在はチームマネージャーに就任。KINKのため、チームのための活動に情熱を注いでいる。

・KINKはニューヨークに拠点があるけど、ライダーは各地に散らばっているんだよね?
オフィスはニューヨークのロチェスターにあるけれど、ライダーの家はばらばらだね。ロイドのようにUKに住んでいるライダーもいる。

・そうなると普段は簡単に集まったりできないと思うけど、今回のようなツアーがライダー達が集まってビデオ撮りするチャンスという事?
その通り。だから出来るだけツアーをするように心がけている。いろいろなブランドがそれぞれでツアーを行っているが、KINKが最も多く世界中を旅しているブランドだと思うよ。僕らはチームが集まるツアーを大切にしているんだ。今回のように大勢でショップを訪問したりするプロモーションツアーは年に2回から4回は行っているし、それ以外にもDVD撮影のためにストリートやトレイルが得意なライダーだけでのシューティングツアーも、最低でも月に1度以上はしている。僕はチームマネージャーだからすべてに同行するけどね。

・という事はジェイ自身はどのくらい旅に出ているの?
一年の半分はチームと一緒にツアーに出ているね。旅と共に生活しているんだ。大好きなKINKのためにやっているからまったく辛くないけどね。

・製品の話をするけど、フレームなどはどの程度ライダーの意見を取り入れて作られているの?
もちろんライダーは深く関わっている。ライダーが欲しいものを作るのがKINKというブランドだからね。特にトニーとショーンとダリルのフレームは100パーセント彼らが設計したんだ。バイクだけでなくTシャツなどのソフトグッズもライダーの意見を取り入れて作られているよ。

・なるほど。KINKのフレームはトラディショナルな形のものが多いよね。最近は短いフレームが流行っていると感じるんだけど、KINKの考えはどう?
僕らは極端なジオメトリのフレームが良いとは思っていないんだ。ライダーが本当に乗りやすいものを作るのがKINKだからね。僕の考えでは、極端なショートリアセンターや低いスタンドオーバーハイトなんかは売るためのギミックだね。流行だけで消えてしまうものよりも、BMXの基本としてずっと残っていく、KINKはそういうものを作るんだ。
これはクリスも言っていたんだが、日本には僕らと似たセッティングのバイクを良く見るね。アメリカはもっとエクストリームなセッティングのバイクが多いんだ。日本のライダー達の流行に振り回されない姿は良いと思うし、一緒に乗っていて楽しいよ。

・KINKにはいろいろなスタイルのライダーがいるけれど、チームに入る基準みたいなものはあるの?
これが基準だ、という明確なものはないんだ。僕らチームはツアーで毎日とても長い時間を一緒に過ごすから、家族としての相性が大切になる。大切なのはライディングを楽しめて、そして新しく出会う人と仲良くなれるフレンドリーさだね。